過去のトピック

過去のトピック

 

背骨が硬い

当院では、診断時にお腹の硬さ・柔らかさを重視していますが、同様に背中、特に背骨まわりも観察して病状を把握しています。
寒さで体が縮こまって背骨が硬くなり、それが春になってもそのまま残ってしまうとカラダの不調が一年を通じて継続してしまうことになります(ストレスが原因の場合は季節には関係なく起こりえます)。
それは肩こり・首コリ、頭痛や腰の重さなどの大きな要因となります。
痛みを訴える場所だけに原因があるわけではないので、全身を診て治療するのが当院の方針です。

(2022年12月09日)

朝、カラダが固まる

起床時に、カラダが固まってなかなか起きられない患者さんが増えています。

そういう人は一度深呼吸をして、しっかりと息が吸えているかどうか確認してみてください。
ほとんどの場合で、背中(肩甲骨の内側)が硬く詰まっていて、呼吸が浅くなっているはずです。
呼吸が浅く十分な酸素が供給されないので、睡眠時に行われるはずの自己修復機能が働かないのです。

原因はこれもほとんどの場合、ストレスです。
コロナによる身の周りの環境の変化、最近の妙な気候の変化によるものでしょう。

ストレスは社会生活を営む上で完全に消し去ることは出来ませんが、うまく付き合っていくことは出来ます。
まずはカラダのストレス耐性を上げるために、ウォーキングすることをお勧めします。
歩幅を広めに取って、足のウラ全体で地球を感じるように歩いてみてください。最低20分ほど。

骨が元気になり、気の巡りが改善して、ストレス耐性が上がる効果が期待できます。

2022年08月20日

ストレス(自分には関係ない、と思ってる方に)

前回のトピックと近いですが、不定愁訴でつらい患者さんの話です。

背中、または肩甲骨内側のコリがあって気になる。

ほぼ皆さん、ストレスが原因の症状です。
そして、自分はストレスなんかない!!という人は特に注意。発見が遅れます。

現代人は、社会生活を営む上でストレスは避けては通れないものです。
まずはその存在を認めてあげることがとても大事。
そうすることで、対処方法、付き合い方がわかってきます。
(実のはなし、もしかしたら、その「ストレス」はとても大切な友人になってくれるかもしれません)

(2021年12月19日)

 

「なんとなく」つらい

明確な痛みや特定の継続的な症状がない、「なんとなく」つらい状態の患者さんを診ることが多くなっています。
からだがだるい・頭が重い、あちこち気になる。
症状を明確に説明できないので対処できずに放置してしまうケースがよく見られます。

テレワークで自宅で同じ姿勢でじっとしていると、特に関節周りで気が滞ってこの症状に陥ることもありますが、
最近は季節の変わり目で自律神経が過敏に反応してカラダが硬くなってしまい、それが原因になることも多いようです。

お腹や背中が硬い人は要注意です。
普段からお腹を触って柔らかさを確認し、健康のバロメーターとしてください。

(2021年10月05日)

 

梅雨どきのカラダの不調

首がつらい、頭が重い、カラダがだるい。
患者さんのほとんどが、こういった訴えをしてくる季節がまさに今の梅雨どきです。これは湿気が主な原因です。

こういう季節は、甘いものを避けて酸っぱいもの、酢の物やレモンなどを摂ることでわりとラクにやり過ごすことができます。
(去年は空梅雨だったのでカラッとしていて湿気が少なく、その傾向がなかったのです)

五行を理解し適切な(食)生活を実践することでその季節に合ったカラダを作ることができます。

(2021年7月4日)

 

背中のいたみ

肩でもなく腰でもなく背中が痛いひとがよく来院されます。

場所でいうと、肩甲骨の内側から下にかけて。
引きつるような痛みであることが多いようで、揉んだり叩いたり湿布を貼ったりがしにくい場所です。

こういう症状は腰を緩めるとラクになることが多いです。
腰といってもヨコ、ズボンのポケットの上あたりで触れるスジです。背中が痛いひとはここを触るととても硬くなっています。
この場所に直接鍼を打ったりはしないで、遠くからあるいは反対側から施術して柔らかくすると、背中もゆるんでいきます。

このズボンのポケットの上あたりで触れるスジ、座り仕事やストレスが多いひとが硬くなる傾向があります。
コロナの不安、季節の変わり目で自律神経が緊張したりするとよく発生するカラダの不調です。

(2021年6月25日)

 

体内の気の循環 – テレワークの弊害

足の冷え、のぼせ・顔のほてり、頭痛、それらが原因の不眠..。最近の患者さんの傾向です。

コロナの影響でテレワークのひとたちが増えています。

満員電車に揺られる通勤をしないで、自宅ですぐに仕事が出来るのはストレスフリーで歓迎すべきことかもしれません。
ですが、一日中パソコンの前で胡坐で座りっぱなし、マウスを右手に首を前に突き出して画面を凝視、
気が付くとそのまま一日が終わっていたということもあるのでしょう。
腰・首の関節がガチガチに固まっています。
そして、ガチガチに固まった関節は、体内の気の循環を阻害します。そうなると上に昇った気が停滞して頭が冴えて眠れない、
足に気が降りてこないから冷えてしまってさらに眠れない、眠れないとまた余計な仕事のことを考える..という悪循環の出来上がりです。

そういうときは鍼やマッサージでカラダを整えるのがおススメです。
体内の気の循環が再開すると、カラダが柔らかくなってリラックスして途端に眠くなってきます。
適度なウォーキングや深呼吸なども安上りで効果的ですね。

このコロナ禍を乗り切るためにも、みなそれぞれご自身にあった方法で環境・状況と元気に付き合っていきましょう。

(2021年5月15日)

 

緑内障?

左目の眼圧が高く緑内障と診断され手術を三回もしたがほとんど改善しない、
その後右目の眼圧も高くなってきてまた手術になりそう、という患者さんの来院がありました(病院は東○病院です)。

こちらの方はかなり昔に癌で胃を部分切除したという既往があり、お腹には大きな手術痕がありました。
この傷痕が今回の症状の原因と考え、全身、特に胃腸を緩める施術を行い、その後、病院で検査したところ眼圧が正常に戻っていたと、とても嬉しそうに報告されました(ついでに手足が暖かくなった、というのも)。

緑内障というのは原因が不明で、眼圧を下げるために眼球の奧にある排水口のようなものを拡げる手術をするそうです。それが多くの場合有効なのだとは思います。
一方、東洋医学では全身を俯瞰して原因を究明します。目の症状がお腹のせいである、というようなこともよくある話です。

(2021年02月25日)

 

宇宙の意思と東洋思想

あけましておめでとうございます。
コロナの真っ只中で新年を迎えることになりましたがいかがお過ごしでしょうか。

どんなことがあってもこの世は、前に進んでいくものだと信じています。
昨日より今日、今日より明日へ。

生命という奇跡を授かってこの世に生を受けて、そして呼吸・食事・思考・創造など
現代科学ではおよそ解明も説明もできない奇跡を毎日当たり前のように積み重ねているのが人間です。

その奇跡を信じて感謝して、宇宙の意思を読み解くように治療に勤しんでいます。

今年もよろしくお願いします。

(2021年元日)

 

コロナの影響 – 家でじっとしてないで歩きましょう !!

肩こり、首こり、腰もつらくて、胃がもたれて気持ち悪い、眠れない。

これらの症状をいくつも訴える、最近の患者さんの傾向です。特徴的なのはカラダがガチガチに緊張していること。

コロナの影響でテレワークや自粛など、家でじっとしていることが増えています。
そういうときにテレビなどを付けてネガティブな情報を観つづけると、こころは萎縮します。
そして必要以上にものごとを悪く捉えるようになってしまい、それに続いてカラダが緊張しはじめます。

こころの萎縮とカラダの緊張、の悪循環。それで上記のような様々な症状が発現するのです。

まずは、テレビを消して、雑誌や新聞を読むのをやめて、そとに出て歩いてください。
余計なことは考えないように足のウラ、特にかかとで地面を感じてください。
深呼吸をすればもっといいですね。

そうして30分も歩けば結構スッキリするものです。
これは超おススメの健康法です。しかも無料!!(大事なのは「余計なことを考えない」ことですよ)

(2020年11月23日)

 

肩・腕の痛みとお腹の関連

最近、腕・肩の痛みを訴える患者さんが何人か続けて来院されました。
何年も痛い人・一昨日から痛みだした人、重だるい痛みの人・ズキズキ痛む人、動かすと痛い人・寝ていても痛む人、
症状も状況もさまざまです。複数の症状をもつ人もいらっしゃいました。

現代では(労働環境などを考えても)、多くの場合、肩や腕そのものには問題はありません。
皆さんを拝見してすぐにお腹が悪いのだと思いました。触るとやはりお腹が張ったり硬くなったりしています。

曲池や下巨虚という、消化器系によく効くツボに鍼を打ってしばらく待つと、すうっとラクになります。
お腹の緊張が全身に波及して、肩・腕の痛みというカタチで現れたのです(ヒザや腰にもよく現れます)。

肩や腕の痛みがなかなか治らないというひとは、お腹をさわってみてください。
やわらかいですか?
硬くスジ張っていませんか?

(2020年10月31日)

不眠

目が冴えて眠れない不眠、
寝付きはいいが眠りが浅い不眠、
季節の変わり目に眠れない不眠、
一年中の不眠。

不眠にもいろいろな種類があります。
最近多いのは、目が冴えて眠れない患者さんです。
特徴は、下腹部と足がなんとなく冷えていて、からだが硬くなっていることです。
腰に鍼を打ってお灸をし、足のツボで全身を緩めると途端にその場で眠くなってしまうこともあります。

季節の変わり目は、自律神経が乱れてからだが緊張し、硬くなってしまいます。
腰が硬いと全身の気の流れが阻害され、頭に気血が集中してしまうため眠れないのです。

(2020年10月1日)

なんとなく調子が悪い(不定愁訴)

最近増えている患者さんの傾向、腰だとか肩だとか、特別にどこが痛いとかではないけどなんとなく全体的に調子がよくない。
ぼんやりと頭痛もあって、足が冷えて、呼吸が浅いし、背中もなんとなくつらい。気分もよくない。考えがまとまらない。夜もよく眠れないし食欲もイマイチ。
いわゆる不定愁訴ですね。
病院でこういう訴えをすると、血液検査やレントゲンなど適当な検査をした上で、ほとんどのケースで心療内科を勧められるでしょう。

でも鍼灸では、こういう患者さんこそ得意としています(もちろん、わかりやすい痛みでも得意ですが)。
それは、東洋医学では、からだを一つの不可分なものとして捉えて、一人の治療者が診断・治療できるからこそだと思うのです。

東洋医学では、肝・心・脾・肺・腎といった五蔵、経脈・ツボを診断と治療の拠点とします。
全身に分布した経脈やツボと症状をリンクさせて、どの蔵や経脈に問題があるのかを診断し、その場で治療します。
そして即効性も、東洋医学の特筆すべき点です。

(2020年09月10日)

 

アタマとオナカの対話

これができていない人が本当に多いです。頭とお腹の意思疎通がうまくいっていないのです。

最近、コロナの影響やら梅雨の長雨やらで胃腸が疲れているケースが多いのです。

お腹はアタマに逆らうことができません。アタマは、知識や情報、習慣に則って、たべ続けることを選択します。
そして、疲れて消化の準備ができていない胃腸に、食物が流し込まれます。
胃腸がある程度丈夫なら、それなりに消化して排泄はできるでしょう。でも、カラダに疲労が蓄積されます。

それが様々なつらい症状を引き起こすのです。頭痛・肩こり・背中痛・ひざ痛..etc、etc。
お腹とは関係ないようなところまで。

当院ではまず鍼でカラダを緩めます。
そして、頭とお腹がちゃんと会話できるよう、アドバイスをします。

それが治療の両輪となっていくのです。

(2020年7月29日)

 

肩こりで眠れない 
頭痛、一日中頭が重い

最近増えている患者さんの傾向です。

一日中、肩こりと頭痛が十年以上、昼も夜もつらい思いをして。
そのためにぐっすり眠る気分をすっかり忘れてしまっています。

特徴的なのは、肩も頭も、左右両方ともに同じくらい痛み・つらさがあることです。
このようなケースでは、揉んでも叩いても湿布を貼っても、決して良くならないのです。

左右両方に症状があるのは、(左右にではなく)真ん中に問題があります。
真ん中、つまりお腹または胸です。

鍼やお灸で、胃腸を整えストレス解消につながるようカラダのバランスをとると、この症状が消失していきます。

生活と精神的な挙動を見直すことで、からだもよくなっていくのです。

(2020年6月27日)

 

ひどい立ちくらみ – 全身の診断と治療、原因特定まで

起立性調節障害でひどい立ち眩みの患者さんが来院しました。立ち上がると意識がなくなって昏倒してしまうほど重症です。神経内科でMRI、循環器内科で心エコー、消化器内科でCTなど、西洋医療を転々として原因不明、経過観察・自宅で静養といわれて途方に暮れてしまったそうです。

東洋医学的には、立ち眩みには、いくつか考えられる原因があります。こちらの患者さんは、原因は「水」でした。
聞くとおしっこの回数が極端に少ないということでした(1回/日)。「水」をコントロールするための「脾」という臓に問題があったのです。

何本かの鍼で立ち眩みはすぐに改善、生活の見直しやセルフケアの方法をお伝えしました。

今のコロナ禍の下では、さまざまな予測不能な影響がからだにあらわれます。
東洋医学では、からだ全体をみてバランスを整えることを最重要視しています。

2020年05月09日

 

歩くことのススメ

歩くことはとても大事です。

からだを動かすことによる筋力アップ、全身のリラックスといった直接的な効果だけでなく、

・ かかとからの着地で骨に衝撃を与えて活力を与える
・ 足を動かすことであたまに昇っている気を下げる
・ 内臓がリラックスして、食欲・性欲がアップ

などいいことずくめです。
鍼の治療だけでは体質の改善は不十分です。つよいからだをつくるためにも、患者さん皆さんにおススメしています。

2020年4月4日

 

風邪のあとの体調管理

テレビをつければ、新型コロナの話題ばかりでうんざりしますが、いかがお過ごしですか。

(コロナでなくても)ただの風邪やインフルにかかったあと、なかなか体力が回復しないような方は、
お腹の調子をよくみてみてください。いつもと同じような食事をいつもと同じペースで食べたりしていませんか。
鍼灸師は、お腹はもちろん、全身の状態を診て、そのバランスを整えるスペシャリストです。おかしいと思ったらご来院ください。

それではあともうすこし、がんばっていきましょう。

2020年3月20日

 

左右両側の肩コリの原因は肩ではない?

いくら揉んでもらってもいつまでもラクにならない、両側の肩こりがありませんか。
左右両側の肩こりは、左右の肩そのものに原因があるのではなく、真ん中(つまり、腰またはお腹)が引き金になっていることが多いのです。

腰が固まって全身の柔軟性を奪ってしまうことで、肩にその影響が出ているのです。

ためしに、椅子に座った状態で、前に腰を曲げてみてください。
スッと曲がらないのではないでしょうか。

こういう患者さんはまず腰とお尻をゆるめます。
それだけで8割くらいはラクになってしまう方が多いようです。
(マッサージ屋で肩をほぐしてもらってもラクにならない方は、ぜひ腰をゆるめてもらってください)

2020年1月28日

 

何だか不安、イライラする =それは「気」が足りないのです

「気」とはひとことで言うと、元気のこと、と思ってもらうと分かりやすいです。
寒くなって「気」を消耗して、足りなくなってしまう(=気虚の状態)、そんな患者さんの来院が増えています。

「気」が足りなくなると、

  • 疲れやすくなる/声が小さくなる/すぐ座りたくなる
    といった物理的/肉体的な症状のほかに、
  • 落ち着きがない/ぼんやりする/怖がったり不安になる/余計なことを考えてイライラ
    などの精神的な症状がでてきます(こっちのほうが深刻だったりします)。

「気」を補うには、深呼吸が、もっともおトクで簡単で効果的な方法です。
はり灸の施術でからだをゆるめたあとは、正しい深呼吸法を指導しています。

2019年11月11日

 

ストレスとお尻

現代人は、日々ストレスとの戦いになってしまっているようです。

ストレスを受けると、胸(つまり心臓=東洋医学でいう「心→しん。こころではない」)に影響がでます。
そうならないように、からだは無意識に身をこわばらせようとします。
それによって全身のスジが固まってきます。そしてお尻が硬くなり腰痛や坐骨神経痛の症状が出てしまうのです。

臀部の鍼と「心(しん)」をゆるめる施術でこれらを解消していきます。同時にストレスマネジメントについてもお話しています。

結構な割合の患者さんが、同様のお悩みがあるようです。

2019年10月7日

 

小顔効果の鍼(はり)?

肩こりや腰痛、つらい症状は、鍼灸でからだ本来のバランスをとることで、改善していきます。
そして、からだのバランスを取ることで、顔がスッキリと小顔になったり、目がパッチリ、姿勢が良くなったりもします(あくまでも本来の状態に戻るということです)。

痛みも取れて、スッキリ小顔になるなんて、鍼灸はなんとステキなのでしょう(*•ω•*)。

季節の変わり目などは、からだのバランスが崩れがちなので、顔や容姿、見た目にも変化があらわれます。
分かりやすいバロメーターですので、お気づきになった方は一度、ご相談にいらしてはいかがですか。

2019年9月1日

 

季節の変わり目

気温の変化がつらくて朝が起きられないという方が来院されました。

まだまだ暑い日々が続いていますが、暦の上ではもう秋です。空の色や風の感触に秋の気配を感じます。
この季節に真夏の感覚で冷房や冷水などでからだを冷やし続けていると、季節の変化に対応できずに、頭痛、腹痛、めまい、または自律神経の異常興奮(つまりアレルギー)などという形でからだの不調が現れてきます。

はりとお灸でからだのバランスを取るとその場ですぐにからだがラクになります。それを続けること、そして日常生活のすこしの見直しで、体質も変わっていきます。

2019年8月9日

 

ゼンソクとお腹

今年は、7月に入っても昼夜の気温の変化がはげしい日々が続いています。
こういった季節は、腰痛や肩こりに加えて、頭痛・目まい・食欲不振・寝汗・不眠・ゼンソクなどの諸症状を訴える患者さんがよく来院されます。

たとえば、ゼンソクなどは自律神経が乱れ・疲れていると発症しやすく、お腹が冷えて硬くなっていることがほとんどです。
これを緩めてあたためると、改善することがよくあります。
お腹は自律神経の乱れをよくあらわしてくれるのです。

2019年7月7日

 

捻挫からの回復

ひどい捻挫のかたが来院されました。
内出血でパンパンに腫れ上がった足首、痛そうに顔をしかめて、松葉杖での入室です。

捻挫などの外傷にも、冷やして固定するだけの湿布などよりはるかに、鍼灸は有効です。

ひどい外傷が発生すると、防御しようとして体を硬直させるため、全身のバランスを極端に崩します。
このバランスを元に戻すこと、そして気血の流れをよくして回復のエネルギーを流すことで、
捻挫の痛みはかなりラクになってきます。

こちらの患者さんは少し足を引きずる程度まで回復してお帰りになりました。

2019年6月2日

 

子どもの腰痛

腰痛はおとなだけのものではなく、お子さんにも起こりうる症状の一つです。
無理なカラダの使い方をしたり、生活が乱れたり、ストレスが過剰になると(これが重要..)、それらが腰痛という形などで現れます。

そしてお子さんには、おとなよりもずっと少ない鍼で治療します。

病(やまい)は「気」の偏りと過不足で起こると考えられていて、
そしてお子さんはもともと「気」が充分であり、その動きも活発ですので、
少しの刺激でその偏りが治ってしまうのです。鍼を刺すまでもなく、腕にあてるだけで腰痛が治ることもよくあることです。

2019年5月7日

 

坐骨神経痛と立ち方

お尻から太もも、ふくらはぎにかけて痛み・しびれが発生する坐骨神経痛。
デスクワークなどで長時間座っている人によくみられます。

うちにも多く来院されるのですが患者さんに共通しているのは、まず立ち方・歩き方に問題があるというところです。
治療としては単純で、お尻の筋肉を緩めるとすぐに改善しますが、立ち方・歩き方がよくないとすぐに戻ってしまう傾向があります。

当院では治療後に、正しい立ち方と歩き方を指導しています。

2019年4月6日

 

夜中に目が覚める

腰痛や肩こりなどで来院された患者さんで、はなしをいろいろと聞いていると、夜中に目が覚めるひとが時々います。

毎晩1-2回目が覚めて、夢もよく見るし寝起きもあまり良くない、と言います。睡眠の質が低下しているのです。

そして若いひと(20代~50代)にも意外と多いのも問題です。
睡眠の質がわるいということは、体力の回復ができないだけでなく、それが永く続くと骨や内臓への影響が出てきます。

しばらく鍼灸治療を続けると、腰痛や肩痛が治るだけでなく、夜中に目が覚めなくなっていきます。睡眠の質の改善は体質の改善にもつながっていくのです。

2019年3月20日

 

まずは(治りにくいカラダ)から(治りやすいカラダ)にする

(治りにくいカラダ)というのがあります。

病(やまい)がカラダの奧深くに入ってしまっているので治療の効果が出づらく、治してもすぐに戻ってしまいます。気が少なく滞っています。

(治りやすいカラダ)というのもあります。

病(やまい)が浅いところに居るので治しやすく、治療の効果がわかりやすくて持続する傾向があります。気が充分に流れています。

坐骨神経痛で来院された患者さんがいらっしゃいました。
治療してその場では痛みがひいても2日後には戻ってしまいます。

何度か通っていただいて、(治りにくいカラダ)を(治りやすいカラダ)にする治療を行いました。
戻ってしまう日数がかなり延びてきています。

(治りやすいカラダ)は、他の病(やまい)になりにくい、(元気なカラダ)でもあるのです。

2019年3月4日

 

お出かけ前の、はり一本(?)

朝一番で、これから出かけるからその前に治療をしてほしい、という患者さんがいらっしゃいました(よくあることです)。

鍼灸には即効性のある治療があります。すぐにひざの痛みがひいてしっかり歩けるようになって、喜んでいらっしゃいました。

お友だちとの小旅行や観劇など、たまのイベントを、痛みに煩わされることなく心置きなく楽しみたいですよね。

そういうときには、お出かけ前のはりをどうぞ。

2019年2月23日

 

インフルエンザの後の激しいセキ

インフルエンザが猛威を振るっています。

高熱で寝込むのもつらいですが、熱がひいてからの激しい咳もつらいです。

病いとの闘いでからだが消耗しきっているので、呼吸で吸い込む夜の冷たい空気や部屋のホコリなど、外界の軽微な刺激で過剰に反応してしまうのです。

そういう患者さんには、手や足の指先のツボに(耳ツボ刺激用のシールなどで)軽い刺激を加えるとラクになります。

指先には経絡の始まりのツボがあり、強く元気を与えるときによく使います。
弱ったからだの回復の後押しをするのです。

2019年2月7日

 

寝汗をかく人

最近、続けて「寝汗をかく」患者さんを診る機会がありました。

この寒い季節、寝汗をかくのはあまりないことです。

これは東洋医学的には、「陰虚」といい、陰陽のバランスが著しく崩れている状態です。

陰虚になると、腰痛・肩こりなどの分かりやすい症状だけでなく、なんとなく元気がない・疲れやすいなどの気づきにくいさまざまな症状が出てきます。

そして、改善に少々時間がかかるのも陰虚の特徴のひとつです。

長い目で少しづつ改善していきましょう、とお話させていただいています。

2019年01月29日

 

両肩のコリは揉んでも叩いても良くならない

両肩が同じくらいこっている患者さんは、肩には原因がなく、腰が原因の人が多いようです。

腰を緩めるといっしょに肩もゆるんできます。

治療をしていて、ひとのからだというのは、肩も腰も内臓もお互いが連携しあって、初めてひとつなんだなぁ、と思わされる瞬間です。

2019年01月16日

 

かかとの痛み

仕事で立っているのがつらいほどの、かかとの痛みを訴える患者さん。若いお母さんです。ポイントは左右両方痛む、というところでした。

これは、五蔵の「腎」の証の表れとしてみることができます。腰や背中に「腎」の経脈やツボを使った治療をすると痛みが軽減しました。

特に「腎」に問題があらわれるのは、病いが進行していることが多いです。気長に、ゆっくりと、生活の見直しなども含めて、治療をすすめていければと考えてそうお伝えしました。

2019年01月07日

 

「心(しん。こころではない)」の証

最近、「心(しん)」の証の患者さんが増えてきています。「こころ」ではなく「しん」といいます。

(ちなみに、証とは、病状・症状を五蔵(肝・心・脾・肺・腎)の5つのタイプに分類したものです)

なんとなく不調があって、腰や肩の痛みやコリがある。からだを診ても筋肉の問題でもなく胃腸の問題でもない。それらを調整して一時的によくなっても元に戻ってしまう。

そういう患者さんはお話を聞くと、最近環境が変わった、いやなことがあった、などの人生のイベントがあったりします。「心(しん)」の経脈やツボを使って治療をすることで、不調も腰や肩の痛みも改善しています。

2018年12月24日

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