頭痛

頭痛の症例を紹介します。

頭痛その1 – 緊張型頭痛
二十代 女性

症状
朝起きたときから、頭の表面が痛む。からだを動かすときに増悪する。何もする気が起きない。

診断と治療
お腹が硬くなっており、からだの緊張が内臓の緊張となって(または逆に、内臓の緊張がからだの緊張となって)現れていると診る。
胃腸を治す鍼を打ち、さらにスジを緩める鍼を打ってやることで、緊張型頭痛は緩和する。

使用した主なツボ
曲池LR、足三里R、委中L、環跳R(いずれも髪の毛のように細い鍼で)

考察
緊張型の表面的な頭痛は、お腹や背中・脇などのスジが何らかの原因で緊張して固まって、首や頭の筋肉を引っ張って発生するものと考える。
だから、固まったスジを緩めることで劇的に改善するのである。
こちらの患者さんは、内臓が疲れているようで硬くなっておりそれがスジを緊張させる一因であったのでそれを治し、その上、スジそのものを直接緩める鍼を打つことでさらに改善をみた。

 

頭痛その2 – 偏頭痛と緊張型頭痛の併発

二十代 男性
症状
10年来の重だるい頭痛がある。それとは別に偏頭痛が月に数回発生する。頭痛薬を常用している。また、腰痛もある。

診断と治療
お腹が硬くなっており、それが原因で全身が緊張している。腰痛はおそらく坐骨神経痛のようなもので下腿にしびれがある。
お腹、腰、首を緩めることで、頭痛も腰痛も同時に緩和する。

使用した主なツボ
曲池L、委中R、腰眼LR、風池LR

考察
腰痛の原因となっている経脈(およびその走行にある筋肉)を緩めることで、腰痛も頭痛もかなり善くなる。
お腹の硬さはおそらく、生来のからだの性質のひとつと思われる。それが今回の症状の一因となっていると思われるので継続的な様子見が必要。

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