背中痛・肩痛

背中、肩の痛みの症例を紹介します。

背中痛・肩痛その1
五十代 男性

症状
疲労が溜まっている。肩、背中が疲れて違和感がつらい。下半身に力が入らない。食事をして気持ち悪くなってしまった。
仕事が激務、ストレスフルな相手との折衝などによる。

診断と治療
からだの上下のバランスが崩れている。頭脳労働とストレスで上半身に気と血が集まりすぎて、下半身に栄養できていない。
まずは滞った気を散らして、それから下に下げ、それと全身(特に腰)を緩める施術を行った。
腰も首の突っ張りもなくなってスッキリした。

使用した主なツボ
委中R、外志室LR、丘墟L、大杼L、合谷L

考察
気のバランスが上下で崩れてしまったケース。まずは気を下に下げる鍼を打ち、さらに腰を緩めて気血を通りやすくすると上下で気血の交流が盛んになって、肩・背中の凝りが取れ、さらには胃腸の調子が戻ってくる。

背中痛・肩痛その2
四十代 男性

症状
腕を後ろにまわす(いわゆる結帯動作)と肩が痛む。そのほかにはものを投げる動きで痛みが増強する。
寝ていても痛いことがある。ご本人は四十肩を疑っている。

診断と治療
右側は痛みを感じる部位が確かにあるが、背中をみると、左のほうに圧痛がでている部位がある。
東洋医学は左右、上下、陰陽のバランスをとることが治療の基本である。
からだを診て、バランスが崩れているところを鍼で調整した。数回の治療でほぼ痛みが消失。ものを
投げることもできるようになった。

使用した主なツボ
尺沢R、曲池L、小腸兪L、神門R、右脇の下(阿是穴)R

考察
右に痛みが出ていても、その原因は左にあったりするのはよくあること。
また、動かしていたいのとじっとしていて痛いのでは、東洋医学的な見地では、病の性質(陰陽)が異なる。
こちらの患者さんでは、そのどちらの症状も発現していたので、左右両方に、陰陽二通りの方向で治療した。

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